あらすじ
最後の竜族の少女を護衛することになった帝国最強の将軍トシマ。
口の悪い軍人と、高飛車な竜族。
顔を合わせれば喧嘩ばかりの二人だったが、護衛としての生活のうちに少しずつ距離を縮めていく。
しかし帝国が彼女に求めていたのは幸福ではなく、「竜族を増やすための道具」としての人生だった。
国家に追われる逃亡者となった二人は、各地を巡りながら束の間の平穏を手に入れる。
市場を歩き、海を眺め、同じ食卓を囲む。
それは世界を変える冒険ではない。
ただ、小さな幸せを得るためだけの、わずかな時間の逃避行だった。
だが国家逃亡による自由の目前で、帝国軍が立ちはだかる。
最後に残された選択は、一人が逃げ、一人が命を燃やし立ちはだかることだった──。