あらすじ
侯爵令嬢オデット・ド・ブランシュフォールは、王太子アルベールの婚約者として、幼い頃から王太子妃になるための教育を受けてきた。
けれど婚儀を前に、アルベールは冷たく告げる。
「お前とは白い結婚で十分だ」
さらに彼は、愛人ミレイユを公然と王宮へ招き、オデットを飾りの婚約者として扱いながら、面倒な公務や責任だけを押し付けていく。
屈辱に耐えながらも、オデットは王太子妃候補として最後まで務めを果たそうとする。
しかし、舞踏会で起きた毒入りグラス騒動、王宮改修計画に隠された不正、そして王太子による夜半の呼び出しによって、彼女はついに悟る。
この人の隣に立ってはいけない。
父ベルナール侯爵、忠実な侍女セリーヌ、そして隣国アルヴェール王国の第一王子レオポルドに支えられ、オデットは王宮を脱出する。
一方、オデットを失った王宮では、王太子の無責任、愛人ミレイユの嘘、王太子派の不正が次々と明るみに出ていく。
白い結婚を宣告された侯爵令嬢が、尊厳を取り戻し、自分の意思で新しい未来と愛を選び取る、ざまぁ系ファンタジー恋愛。