あらすじ
月影の姫と呪われし運命
【絶望の淵に立つ公爵令嬢】
ヴァルハイト公爵家の令嬢として生まれたルナリアは、生まれつき「呪われし力」とされる月光魔法を宿していた。そのために家族からは疎まれ、使用人たちからも陰湿ないじめを受ける日々。ついには政略結婚の失敗の責任を押し付けられ、激しい暴行の末に、魔物が棲む「忘れられた森」へと瀕死の状態で捨てられてしまう。
【死の淵での運命的な出会い】
冷たい土の上で静かに死を待つルナリアの前に現れたのは、冷徹な兄であり公爵家の次期当主、シリウスだった。当初は彼女を見捨てようとしたシリウスだったが、死に際に見せたルナリアの瞳に宿る神秘的な月の光に心を揺さぶられ、独断で彼女を自身の離宮へと連れ帰る。
【明かされる真実と愛】
監視という名目の共同生活の中で、ルナリアは老賢者から、自分の力が「呪い」ではなく、世界を浄化する「祝福」の力であることを知る。ルナリアの純粋な心と、献身的に人々を癒やす魔法の真価に触れたシリウスは、長年の偏見を捨て、彼女を一人の女性として深く愛するようになる。
【立ち上がる姫、そして祝福へ】
しかし、月光魔法を根絶やしにしようとする王都の刺客たちが迫る。シリウスは愛するルナリアを守るために剣を抜き、ルナリアもまた、大切な人を守るために真の力に目覚める。かつて「嫌われ令嬢」だった彼女が、絶望を乗り越え、世界を救う「月影の姫」として光り輝く——。