あらすじ
エルシェ・リヴェールは魔法学校の5年生。しかし、魔力が極端に少なく『野ねずみ』と揶揄される落ちこぼれである。そのせいで卒業後に師事する一等魔法師がいつまでも見つけられず、魔法を永久封印されてしまうかもしれない窮地に立たされていた。
「あの人のような、魔法使いになりたかったのに」
このままでは幼い頃から追い続けた夢を奪われてしまう。寒空の下で絶望したエルシェの元に、ひとりの男性が現れて言った。
「そろそろ弟子を取ろうと思っていた。だから、君にする」
男性の正体は、魔法学校非常勤講師のヴィクトール・ラインハルト。謎が多く、人嫌いで気難しいと評され、なにより弟子を取らない主義で知られていた。裏があるかもと思ったエルシェだったが、背に腹は変えられないと彼のもとに弟子入りすることを決める。
春になり、北の町で一緒に暮らすことになったふたり。初めはぎこちなかったものの、ともに仕事をするうちに少しずつ息が合うようになる。
エルシェはヴィクトールの不器用な優しさにどんどん心を惹かれ、ヴィクトールも明るく朗らかなエルシェに少しずつ心を開く。
師匠と弟子という関係が、歳の差を超えて季節の移ろいと共に少しずつ形を変えていく。もどかしくも幸せな日々を送るふたり。
しかし、冬も本格的になったある日、エルシェの元にある人物が現れて――
果たしてふたりにあたたかな春は訪れるのか?
――これは、世界で何番目かに幸せな『弟子入り』の話。
※『小説家になろう』にも投稿しています。
※表紙画像、ロゴは自作です。
※アイディア出しのための壁打ち、文章の校正補助にchatGPTを使用しています。構成・文章はすべて筆者によるものです。