あらすじ
千年以上の歴史を持つ伝説の迷宮《ラストライト》。
その最深部へ辿り着いた者は、歴史上わずか二人しかいない。
その二人目が、レイン・ヴァルクだった。
十七歳で世界の頂点へ到達した天才ハンター。
名誉も、富も、愛する妻も手に入れた。
誰もが羨む人生。
幸せなはずだった。
だが、夢を叶えたその日から、彼の中で何かが終わってしまった。
ある日、レインは一人の老ハンターと再会する。
五十八歳になってもなお、伝説の迷宮を目指し続ける男――グラン。
「俺はお前になりたいんだよ。」
そう笑う男の目は、かつて夢を追っていた頃の自分よりも眩しく見えた。
これは、夢を叶えた男の物語。
そして、夢の終わった少年が、再び明日を待ち遠しく思えるようになるまでの物語。