あらすじ
王太子の婚約者エリシアは、夜会の最中に「地味で愛想がなく、書類仕事しかできない」と婚約破棄を告げられる。
王太子は言った。
「君の代わりはいくらでもいる」
ならば、とエリシアは王太子妃教育の名目で無償で担っていた三十七の仕事を、正式な引継書とともにすべて返上。母の故郷である北の辺境へ向かう。
そこで待っていたのは、“氷狼”と恐れられる無口な国境伯レオンハルトだった。
彼はエリシアの作った一枚の指示書を大切に保管し、こう告げる。
「あなたの仕事で、三百人が冬を越せた。私にとって、あなたの代わりはいない」
一方、王都では「誰にでもできる仕事」が次々と止まり始めて。
正当に評価されなかった令嬢が、自分の価値を知り、静かな愛に救われる。婚約破棄から始まる逆転溺愛物語。