あらすじ
カイトとユキは、自分たちの距離の近さを疑ったことがなかった。
実の双子として、同じ日常を過ごし、同じ空間を分け合い、沈黙も、何気ない触れ合いも、軽い言い合いも、すべてが当たり前だった。
けれど卒業が近づき、未来が二人を別々の道へ引き離そうとし始める。
これまで当然のように続いていた小さな習慣が、少しずつ手放しがたいものになっていく。最初はただの違和感だったものが、やがて二人のどちらにも、単なる兄妹の愛着とは片づけられないものへと変わっていく。
二人は壊れた家庭から逃げようとしているわけではない。
両親は二人を愛している。家族は温かく、安定していて、守る価値のあるものだった。
だからこそ、その選択はより難しいものになる。
カイトとユキが自分たちの気持ちと向き合ったとき、問題はもう、その想いが本物かどうかではなくなる。
その想いを守るために、どこまでの代償を背負えるのか。
そして、手放さないことを選んだ先に、どんな人生が残るのか。
これは、実の双子のあいだに生まれる感情の依存、家族への愛、別離への恐れ、そして禁じられた絆を選ぶことの代償を描く、スローバーン型の非エロ心理恋愛物語です。
R18作品ではありません。
露骨な性的描写は含まず、二人の感情の変化、抑制、そしてその関係がもたらす心理的・家族的な影響を中心に描いていきます。
物語は完結まで構想済みで、全50章程度、または各章を前後編に分けた場合は全100話程度を予定しています。
序盤以降、各話の分量は長くなっていきます。