あらすじ

薔薇色の月が昇る夜。 侯爵令嬢エルゼヴィーラ・ローゼンヴェルは、王太子エリアスとの婚約を正式に発表されるはずだった。 誰もが羨む未来。 美しい王宮、優しい婚約者、何不自由ない王太子妃の座。 けれどエルゼヴィーラは、その完璧な幸福の中に、自分の鼓動がないことを知っていた。 婚約発表の直前、彼女は庭園の奥で一人の奇術師と出会う。 薔薇を燃やし、月に変えた男。 軽薄で、不躾で、危険なほど退屈ではない男。 彼に導かれた夜の劇場で、エルゼヴィーラは王宮に隠されたある秘密を知る。 守られる未来か。 燃えるように不確かな夜か。 白薔薇の令嬢は、薔薇色の月の下で初めて選ぶ。 誰かに与えられた幸福ではなく、自分の鼓動が鳴る方へ。

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小説を読もう2026/06/23
  • 現在の作品薔薇色の月が昇る夜、私は退屈な未来を捨てた