あらすじ

行く当てもなく南の島にたどり着いた青年・洋介は、あき兄い親子の営む民宿に迎え入れられる。  東京で板前として働きながら、毎年夏になると島へ戻ってくるあき兄い。五十を過ぎても独身で自由奔放な彼と、人生にどこか距離を置いて生きる洋介。年の離れた二人は、不思議な縁で同じ屋根の下に暮らし始める。  ぶっきらぼうなのに世話焼きなあき兄い。  口うるさいのに温かいあき兄いの母。  他人だったはずの二人に囲まれながら、洋介は少しずつ島での暮らしになじんでいく。  しかし洋介には、人には言えない過去があった。  そんなある日、島を訪れた姉妹との出会いをきっかけに、洋介は閉ざしていた心を開き始める。そして島に残る戦争の記憶に触れ、自分が生きていることの意味を見つめ直す。  血のつながりだけが家族ではない。  傷を抱えた人々が寄り添いながら紡ぐ、ひと夏の再生の物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
エブリスタ
エブリスタ2026/06/21
  • 現在の作品群青色の島