あらすじ
放課後の図書室で、颯太はタイトルも作者名もない、古びた一冊の本を見つける。
ページをめくると、そこには日本中の妖怪の名前と絵がずらりと並んでいた。
けれど、いくつかのページだけが、奇妙だった。
妖怪の名前と絵だけが描かれ、説明が入っているはずの場所が空白のまま、残されている。
「なんで絵だけなの?」理由を確かめる間もなく、颯太と姉の百子、友達の煌介は、気がつけば本の中へと迷い込んでいた。
待っていたのは、妖怪・後神。
颯太たちは無我夢中でその場をくぐり抜けるけれど、本に戻ると、空白だったはずのページに、いつのまにか文字が浮かび上がっている。
『後神は臆病神に従う神なり――』まるで、颯太たちが体験したことそのものが、本に書き足されていくように。
空白は、ひとつだけではなかった。人の心を読む妖怪・覚。
鏡に映った「もうひとりの自分」を名乗る妖怪・雲外鏡。
颯太は本の空白のページに呼ばれるように、何度も妖怪たちと向き合うことになる。
それぞれの妖怪は、ただ怖いだけじゃない。
後神を前に進めなかった颯太の弱さ、覚に心を読まれることを恐れた颯太の臆病さ、鏡の中の「自分」に自分自身を奪われそうになった颯太の迷い。
――妖怪たちはまるで、颯太自身の中にある「こわいもの」を映し出しているようだった。
すべての空白が埋まったとき、この本はどんな姿になるのだろう。
そして颯太は、本当の「こわいもの」と、ちゃんと向き合うことができるのだろうか。
これは、ひとりの少年が、妖怪図鑑に空いた空白のページを、ひとつずつ埋めていく物語。
※小学生の子供達の為に作った作品です。
Claude(Anthropic)を使用した改稿を行っています