あらすじ
徳がポイント制になった世界。
善行は数値化され、募金には演出点、親切にはレビュー機能、泣きながら助ければ倍率アップ。
そんな終わった世界で、徳ポイントたった「3」の男・諸見源次は、誰にも見られない早朝だけ、こっそりゴミを拾っていた。
ある日、彼は道路で轢かれそうなカタツムリを助ける。
しかし返ってきたのは感謝ではなく――
「人ん家にぬめぬめ置くんじゃねぇ!!」
謎の減点。
ブチ切れる老人。
そして現れる、家と七輪を背負った巨大古代種カタツムリ《グランデンデン》。
これは、
“見返りのない優しさ”が世界を壊してしまう物語。
ぬめりながら、 静かに、 世界を磨け。