あらすじ

音のない世界を生きる聾者の少女・家鋪京子。 感情を言葉にすることが苦手な、コミュ障で最強の女番長・舘翔子。 二人は幼なじみであり、互いを誰よりも深く理解する「魂の双子」だった。 かつて大阪の街を揺るがした大きな戦いの中で、二人は言葉ではなく、涙と体温だけで永遠の想いを確かめ合った。 それから二年。 再び平和を取り戻した大阪で、高校三年生になった京子と翔子は、淀川の河川敷にある古民家で、静かで甘い時間を過ごしていた。 けれど、翔子はなぜか京子に触れることを避けてしまう。 手を繋ごうとすると、距離を取る。 肩を寄せようとすると、逃げてしまう。 愛されていることは分かっている。 それでも、京子の胸には小さな寂しさが積もっていく。 声で語れない少女と、心を言葉にできない少女。 不器用な二人は、手話、ノート、視線、体温、そして一緒に食べるご飯を通して、少しずつ距離を縮めていく。 これは、触れることさえ奇跡だった二人が、愛をゆっくり育てる物語。 音がなくても。 言葉が足りなくても。 あなたの温もりだけは、ちゃんと伝わる。

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カクヨム
カクヨム2026/06/22
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