あらすじ
中学2年生のクラス替え。
一ノ瀬朱莉(いちのせ あかり)が手に入れたのは、廊下側から2列目の一番後ろという、居心地のいい特等席。
だけど、ホッとしたのも束の間。
隣の席に座っていたのは――学年一「顔がかわいい」と噂の瀬戸奏多(せと かなた)だった。
1年の時はクラスも部活も別で、遠くから眺めていただけの存在。
緊張でガチガチになる朱莉だったが、真ん前の席になった元気すぎる親友・岡田美緒(おかだ みお)の乱入によって、強制的に3人の賑やかな日常がスタートしてしまう。
「一ノ瀬さん、よろしくな」
最初はただの「隣の席の男子」だった。
小柄でかわいい見た目のくせに、話してみるとめちゃくちゃ面白くて、たまにずるいくらい男らしい。
毎日机を並べて、美緒を交えて笑い合っているうちに、朱莉の心は少しずつ、でも確実に彼で染まっていく。
「一ノ瀬さん」から「朱莉」へ。
心の距離が縮まっていくなかで、やってくる次の席替えの足音。
――最初は好きになるなんて、これっぽっちも思ってなかったのに。
クラスの特等席から始まる、ちょっと不器用で、底なしに甘酸っぱい青春ラブコメディ。