あらすじ
剣も魔法も、人間も亜人も入り混じる魔法学園「アルテナ・アカデミア」。その敷地のすみっこに、小さなカフェ「木洩れ日亭」はある。
切り盛りするのは、亡き両親から店を継いだハーフエルフの美人姉妹。落ち着いた店主のミレイと、菓子作り担当で元気いっぱいの妹ノエル。二人は母の口癖だった「心のこもったものしか出さない」を守り、温かく客を迎える。
この店には、ちょっと変わった魔法がかかっている。誰かが困り事を抱えて訪れると、姉妹と、ドワーフの鍛冶講師や蜥蜴人の司書、老魔術師といった人情派の常連たちが、美味しいスイーツを味わいながら一緒に知恵を出し合い、そっと背中を押してくれるのだ。
今日もまた、奥の席で俯く一人の少年が——。
温かいスイーツと、種族を越えた人の縁が、誰かの心をほどいていく。学園のすみっこから始まる、ほっこり日常ファンタジー。