あらすじ

人の役に立つことでしか、自分の価値を見出せない高校1年生・大園逢加(おおぞの・あいか)。 ある日、彼女のクラスに、後天性の難病によって視力をほとんど失っている笠原尚(かさはら・なお)が転校してくる。 見えるのは、濃紺の星空のようなノイズに沈んだ世界と、人の輪郭だけ。 誰もが戸惑う中、逢加は『困っている人だから』と尚の補助を引き受ける。 それは、彼女にとって“いつもの親切”のひとつだった。 けれど尚は、逢加だけを、まるで見えているかのように正確に認識する。 声、足音、呼吸、わずかな気配―― どうしてか、彼は逢加の居場所を決して見失わなかった。 逢加の優しさは、やがて彼女自身を追い詰め、尚の執着にも似た想いは、逢加の妹・大園透佳(おおぞの・とうか)も交えた三人の関係を静かに揺らしていく。 これは、 『誰かのために生きてしまう少女』と 『迷わずに歩ける人を失うことを恐れる少年』の、 触れそうで触れられない距離を描いた、物語。

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カクヨム
カクヨム2026/06/22
  • 現在の作品星穹ディスタンス -Starlit Distance-