あらすじ

【久々に帰省した実家の梔子の香りと、夢で見た白魚のような手】 同級生の結婚式に向かう駅の雑踏。 廉士郎は友人の翔太と、ぽつんと置かれた黒いスーツケースを見つけた。 中から聞こえる奇妙な音。 廉士郎は思い出す。 久々に帰省した実家の庭に咲いていた、梔子(くちなし)の花。ねっとりと甘ったるい香り。不吉な予兆のような、白魚のような美しい手の夢。 どこにでもある風景。どこにでもありうる状況。それなのに、世界はぐにゃりと歪み、鮮血のような赤い霧が駅を覆い尽くしていく――。 日常のすぐ隣にある、理不尽で言語化できない怪異を描く不条理ショートホラー。

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小説を読もう2026/06/22
  • 現在の作品梔子の手の梔子の香り