あらすじ
昭和二十年四月、敗戦濃厚となった日本。戦艦《大和》は、沖縄への片道分の燃料だけを積み、“洋上特攻”とも呼ばれる天一号作戦へ出撃する。
擬人化された少女たちとして描かれる艦艇たちは、自らの死を理解しながらも、「自分たちの犠牲が未来の日本再建の礎になる」と信じて海へ向かう。仲間を次々失ってきた駆逐艦《雪風》は、死に向かう戦いに疑問を抱き、大和へ涙ながらに訴える。しかし大和は、「人は死んで“名”を残す」と語り、自らの最期が後世に希望を残すと静かに覚悟を示す。翌日、坊ノ岬沖で艦隊は米軍機の猛攻を受け、《矢矧》をはじめ仲間たちは次々と散っていく。それでも彼女たちは最後まで未来を信じて戦い続ける。満身創痍となった大和は、雪風に「生きて伝えろ」と言い残し、壮絶な爆発とともに海へ沈む。生き残った雪風は、彼女たちの“名”と想いを未来へ繋ぐ決意を胸に、涙の中で前を向く。