あらすじ

「今日この場をもって、君との婚約を破棄する」――三年間、ずっとこの言葉を待っていました。 公爵令息アルベルト様から婚約破棄を言い渡された私、リリアーナ・フォン・グリモワール。「地味で陰気な女」と蔑まれ、聖女に婚約者を奪われた哀れな令嬢……そう思われているようですが。 実は私、この古城の図書室で「世界を滅ぼしうる七つの禁書」の封印を守る一族の末裔なのです。三年間、毎夜欠かさず血の儀式を行い、誰にも知られず世界の危機を防いできました。 アルベルト様の無礼は四十九回まで数えて許しましたが、五十回目はございません。 さようなら、私を軽んじた公爵家の皆様。私がいなくなった後の図書室がどうなるか……どうぞお楽しみに。封印が緩み、禁書から瘴気が漏れ出す頃には、きっと私の価値を思い知ることでしょう。 でもご安心を。私はもう振り返りません。なぜなら――私の価値を知る騎士様が、すでにお迎えに来てくださっているのですから。 これは、静かに復讐を果たす地味な図書館司書令嬢が、真の理解者と出会い幸せを掴むまでの物語。

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小説を読もう2026/06/22
  • 現在の作品婚約破棄されましたが、私がいなくなった後の図書室が大変なことになっているそうですわ――三年間で四十九回の無礼を許しましたが、五十回目はございません