あらすじ

夜道が怖い豆太は、じさまのために走る勇気を出したいと思っていた。 しかし、肝心のじさまは健康すぎた。腹巻き、早寝早起き、腹八分目。急病は起きず、医者を呼ぶ場面も来ない。勇気イベントは完全に未発生だった。 そんな夜、村はずれのモチモチの木が豆太にささやく。 「勇気が欲しいだろう」 モチモチの木は、光るために“勇気が発生する状況”を必要としていた。だが村は平和で、じさまは快調。そこで木は、豆太にじさまの腹巻きを外すようすすめる。危機を作れば、豆太は走れる。豆太が走れば、木は光れる。 勇気が欲しい豆太は、一瞬だけ誘惑に負けかける。けれど、じさまを困らせて作った勇気は違うと気づく。 そして豆太は、誰も倒れていない夜に、医者を呼ぶためでもなく、村を救うためでもなく、ただ怖い夜道を自分の足で走る。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/06/22
  • 現在の作品モチモチの木、じさまが健康すぎて詰む 〜モチモチの木が勇気が欲しいだろ? と囁いてきます〜