あらすじ

学校一の秀才でツンデレな水瀬律(みなせ りつ)には、誰にも言えない秘密がある。それは、いつも突拍子もない行動で周囲を和ませる、ド天然なクラスメイト・柊陽太(ひいらぎ ようた)と付き合っていること。「律、今日も世界で一番好きだよ!」「廊下で大声で言うなバカ!……ほら、早く行くぞ」呆れながらも、陽太に愛される毎日は律のすべてだった。――あの日、最高の笑顔を浮かべた陽太が、夏祭りの人混みで倒れるまでは。医者から告げられたのは、残酷な『余命一年』の宣告。頭が真っ白になり、涙を流す律の横で、当の陽太はいつも通りふんわりと笑っていた。「困ったなぁ。律を一人にしちゃうね」自分が死ぬことすら他人事のように受け入れる陽太を見て、律は激しい後悔に襲われる。(どうして俺は、もっと優しくしなかったんだろう。あんなに『バカ』って怒らなければよかった――)ツンツンすることをやめ、全力で陽太を愛し、支えようと決めた律。しかし陽太は、寂しそうに律の頬を撫でて呟いた。「お願いだから、いつものように怒ってよ。俺、君に『バカ』って言われるのが、一番生きてる実感が湧くんだ」これは、タイムリミットを抱えたふたりが、四季の終わりを巡る、世界で一番愛おしくて切ない一年間の恋の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/06/22
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