あらすじ
大学卒業後、定職に就かず、アルバイトを掛け持ちしながら推し活に人生の全てを捧げていた青年・神谷悠斗。
生活費を削り、睡眠を削り、それでも幸せだった。
なぜなら、そこには生きる理由があったから。
アイドルグループ『ルミナス』のセンター、朝霧ひかり。
彼女を応援することが、悠斗にとって人生そのものだった。
しかし、無理を重ねた生活は限界を迎え、ライブ帰りに倒れてそのまま命を落としてしまう。
転生したのは、剣と魔法の異世界。
チート能力もなければ、特別な才能もない。
薬草採集や簡単な魔物討伐をして暮らす、ごく平凡な冒険者になっていた。
そんなある日、街中で前世の推しにそっくりな少女を見かける。
思わず泣き崩れるほどの衝撃だった。
もちろん別人だ。
それでも、もう二度と会えないと思っていた存在に再び出会えたことが嬉しかった。
そして、主人公は気付く。
――この世界にはアイドルが存在しない。
「……なら、作ればいいじゃないか」
これは、歌も踊りもできない、ただのアイドルオタクが、異世界に推し活文化を広めていく物語。
推しを輝かせたい。
ただ、それだけのために。