あらすじ
「世界樹の化身」の血を引く皇子ルシウスは、その溢れる魔力と高い潜在能力を異母兄たちに疎まれ、帝国北西の死の魔境『大森林盆地』への追放を命じられる。
誰もが死地と嘲笑う辺境だったが、ルシウスには誰にも明かしていない「最強の武器」があった。それは、前世のキャリア官僚としてのインフラ整備に関する知識と、ギフト『箱職人』。対象の空間を無限に拡張し、物理的に破壊不能にするその力は、単なる職人の域を遥かに超越していた。
かつての没落貴族の血を引く傭兵団長エレナや、忠実な従者ルークと共に魔境の入り口へと乗り込んだルシウスは、自らのオリジナル魔法(インフラ整備系)と空間拡張を組み合わせ、瞬く間に要塞都市を建設。魔獣を排除し、物流網を構築し、さらには「叙爵」の加護で独自の軍勢を組織していく。
帝都の権力者たちが笑って見送った「追放皇子」の国造りは、今、世界の物流と勢力図を根本から覆す巨大な公共事業へと発展しようとしていた。