あらすじ
「――だからよ、わかったか? 休憩スペースとはいえ、会社だから。気を抜くなって言いたいわけよ。誰が聞いているかわからないんだからさ」
「はい……」
「はい……」
とある会社の休憩スペース。先輩社員が腕を組み、後輩二人に説教じみた話をしていた。
先輩は椅子に深く腰掛け、股を大きく開いている。一方、後輩たちは腕を後ろに回して、うつむき加減で立っていた。
「愚痴とかさ、悪口を言いたい気持ちはわかるよ。楽しいもんな。でもさ、ここ会社だから。せめて飲み屋とかならまだわかるけどな。ははは」
「はい……」
「はい……」
「現に当人が聞いちゃってるわけだからさ」