あらすじ
前世で働きすぎて命を落とした私は、侯爵令嬢セーラとして異世界に転生した。
今世こそ、働かない。
優雅に紅茶を飲んで、美味しいお菓子を食べて、ふかふかのベッドで眠る。
そう決意していたはずなのに、政略結婚した相手は「冷徹侯爵」と呼ばれるリチャード・カーヴィスだった。
しかも彼は、妻としての義務も屋敷の管理も強制しないと言ってくれる理想の夫。
これなら念願の働かない侯爵夫人生活ができると思ったのも束の間、屋敷の使用人たちの疲れた顔を見過ごせず、つい休憩制度を整えることに。
さらに、深夜まで帳簿に追われる夫を助けるため、前世の知識で簿記とソロバンを教えたところ、その噂は商人ギルドにまで広がってしまう。
「私はただ、働きたくなかっただけなのに!」
屋敷改革、帳簿改革、商人ギルドの顧問、そして商業改革へ。
気づけばセーラは、誰よりも忙しく、けれど前世とは違って自分の意思で人を助ける道を歩み始めていた。
一方、冷徹だと思っていたリチャードは、不器用ながらもセーラを守り、支え、深く愛してくれる優しい夫で……。
白い結婚から始まった二人の関係は、紅茶一杯分ずつ距離を縮め、やがて本物の夫婦へと変わっていく。
働かないはずの侯爵夫人が、自分らしい幸せと愛を見つける、異世界お仕事改革ラブストーリー。