あらすじ
巴蛇(ハダ)――中国に伝わる怪物。
あらゆるものを喰らい、その骨は万病を治す薬になると語られる。
ウロボロス――自らの尾を喰らう蛇。
輪廻、永劫、そして終わることのない循環の象徴。
二匹で描かれる時、それは共喰いを意味する。
これは2021年の日本を舞台に、一人の青年が「正義」と「悪」の狭間で葛藤しながら真実へと辿り着く物語。
少年院を出所した相良剣一。
帰るはずだった家には誰もおらず、父・宗一郎と母・愛は行方不明となっていた。
やがて彼は、その失踪の裏に関東最大の極道組織――東誠会が関わっている可能性を知る。
真実を追い、剣一は東誠会が支配していた街・歌舞伎町へ向かう。
しかし、そこで待っていたのは、六年前の事件から続く数々の復讐、交錯する思惑、そして過去の因縁だった。
敵か、味方か。
誰を信じ、何を守るのか。
過去は終わらない。
復讐は、さらなる復讐を生み続ける。
東京・歌舞伎町。
真実が動き始める、第三章開幕。