あらすじ

彼女は毎晩、30分だけ地獄を生きる。 僕は毎朝、30分だけ天国で目を覚ます。 そして30分が過ぎれば、僕たちの記憶はリセットされる。 【女】 目を覚ませば、いつもわずか二畳ほどの冷たい独房。 眠りに落ちれば、母を殺す悪夢が繰り返される。 誰かが私をここに閉じ込め、私の頭の中をめちゃくちゃに掻き乱している。 【男】 目を覚ませば、まばゆい陽光が降り注ぐスイートルーム。 この甘い天国が、実は精巧に設計された「檻」なのだと気づくまで、僕は笑っていた。 【脱出、そして衝突】 システムの亀裂を突き、それぞれの地獄と天国から逃げ出したその夜、雨の中で僕たちは出会った。 僕の指に刻まれた正体不明の座標(Coordinates)と、地図に存在しない幽霊要塞――「希望病院」。 僕たちは記憶を取り戻すため、ソウルの夜を駆け抜ける。 だが、真実に近づくほど、恐怖が喉元を締めつけてくる。 いったい誰が、何のために、僕たちを設計したのか。 このタトゥーが指し示す場所に埋まっているのは救いなのか、それとも僕たちには背負いきれない、あまりにもおぞましい真実なのか。 【ヨルムンガンド】 己の尾を噛み、この世界が崩れ落ちぬよう支え続ける蛇。 今、その蛇が己の尾を離し、最後の30分が始まる。

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エブリスタ
エブリスタ2026/06/17
  • 現在の作品己が尾を噛んだ蛇