あらすじ
【概要】
雨の夜だけ、ひっそりと灯りを点す
「雨宿り宮」。
そこで叶わぬ恋文を代筆する紗月は、
かつて名門・桐宮家の令嬢だった。
だが十数年前、無実の罪を着せられ、
家も名も妹も失い、
すべてを捨ててこの宮に身を隠している。
「もう二度と、誰かを愛さない」
そう誓って生きてきたある雨の夜、
敵国の若き将軍・蒼玄が宮を訪れる。
「亡き許嫁へ、最後の手紙を書いてほしい」
差し出された遺品は、紗月が死んだと思っていた——妹の形見だった。
「お久しぶりです、紗月様」
十数年、誰にも呼ばれなかった本当の名を呼ばれた瞬間、止まっていた時間が動き出す。
なぜ敵国の将軍が、自分の正体を知っているのか。
なぜ妹の遺品を、彼が持っているのか。
そして――妹は、本当に死んだのか。
赦されなかった過去、隠された真実、
そして
「ずっとあなたに会いたかった」と告げる将軍の想い。
凍りついた心を抱えた代筆姫は、再び誰かを愛することができるのか――。
雨と恋文が結ぶ、秘密と赦しの和風ロマンス。
【全6話】
#erロイヤル大賞26