あらすじ
三学期の終わり。
遼は、同じクラスの瑞稀のことがずっと好きだった。
けれど、気持ちを言えば彼女を困らせる気がして。
言わなければ今のままでいられる気がして。
遼はいつも、大事な言葉だけを飲み込んできた。
そんなある日、瑞稀から告げられる。
「卒業したら、引っ越すんだ」
「ニューヨーク」
遠すぎる距離。
近づいていく卒業式。
そして、瑞稀がこぼした本音。
「一回くらい、困るくらい好きだって言ってほしかった」
言えなかった想いは、間に合うのか。
それとも、もう遅すぎるのか。
卒業前の冬に交わした、初恋と別れの短編恋愛小説。