あらすじ
親友が売ったのは、私の弱さだった。
読まれたのは、私の秘密。
読まれなかったのは、私の痛み。
「大丈夫」と笑った親友が、いちばん私を閉じ込めた。
恋人がほしかった。
でも、私は誰かのものになりたかったわけじゃない。
既読はついた。
けれど、誰も私を読んでいなかった。
笑顔の意味を読み違えた夜、友達だった人が他人になった。
助けて、と送った。
来てくれた。
それでも、私の声はまた置き去りになった。
これは、誰にも読まれなかった心の部屋。
読むか、読まないか。
返すか、返さないか。
その小さな選択から、私は私を取り戻す。
『既読のない部屋』
親友、元彼、そして私。
誰も悪人ではない夜に、いちばん大切なものが壊れた。