あらすじ
「魔王を倒せば帰れるよ!」
軽すぎる神様のひと言で、少女コヨリは異世界へ勇者として送り込まれた。
剣と魔法の世界。仲間を集めて魔王を倒す王道ファンタジー。......のはずだった。
しかし、この世界は死ぬたびに地形も敵も役割も変わる、ローグライク型のクソゲー異世界だった。
チュートリアルの外から黒狼が来る。
宝箱は噛む。
草は未識別。
店の商品を一歩持ち出したら泥棒判定。
神様の説明書は八百ページ。
そして勇者の初期HPは、だいたい足りない。
死ねば世界はリセットされる。
出会った仲間も、助けた人も、攻略したシードも消えてしまう。
ただし、死後に戻る白い拠点だけはリセットされない。
椅子ひとつの部屋から始まった拠点には、死因図鑑室、鑑定机、罠訓練場、厨房、魔物休憩所、魔王相談窓口、帰還門建設予定地まで増えていく。
死因ログを読み、スキルを覚え、拠点を育て、神様の雑な仕様に絶叫しながら、コヨリは何度でも立ち上がる。
目的は魔王討伐......ではない。
「わたしは、家に帰る!」
これは、神様のクソ運営に巻き込まれた幼女勇者が、死んで、覚えて、ツッコんで、また死んで、いつか本当に帰るための異世界ローグライク攻略譚。