あらすじ
ある日突然の出会いが、人生を大きく変えてしまうことがある。
会社員のジホは、真夏の暑い日に一人の青年と出会う。
汗に濡れた前髪の隙間から覗く美しい横顔。男とも女ともつかない中性的な容姿と、どこか儚さを纏ったその青年――ミンジュンは、熱中症で倒れかけたところをジホに助けられる。
礼がしたいと言われ連絡先を交換したことをきっかけに、二人は少しずつ距離を縮めていく。
年下のミンジュンは人懐こく、甘え上手で、まるで子供のように無邪気だった。毎日のように連絡を取り合い、一緒に食事をし、他愛のない会話を重ねるうちに、ジホは彼と過ごす時間をかけがえのないものだと感じるようになる。
しかし、ミンジュンは時折、年齢に似合わないほど寂しげな表情を見せる。
「楽しいほど別れ際が寂しくなる」
そう呟く彼の横顔には、どこか掴みきれない影があった。
やがてジホは、自分の中に芽生えた感情に戸惑い始める。可愛い弟のように思っていたはずなのに、気付けばミンジュンの笑顔ひとつで心が揺れ、姿が見えないだけで不安になる。
それは今まで経験したことのない感情だった。
一方でミンジュンもまた、ジホと過ごす穏やかな時間に救われていた。
互いに惹かれ合いながらも、不器用に距離を縮めていく二人。
だが幸せな日々の裏で、ミンジュンは誰にも言えないある秘密を抱えていた。
そしてその秘密は、やがて二人の運命を大きく変えていく。
人生とは何か。
愛するとは何か。
そして誰かと出会うことにどれほどの意味があるのか。
これは、ひと夏の出会いから始まる切なくも温かな恋の物語。
誰かを想うことの尊さと、生きることの意味を描いたヒューマンラブストーリー。