あらすじ

セレスティアは、ずっと影だった。 王太子クラウディオの婚約者でありながら、彼女の仕事は誰にも見えない場所にあった。 夜ごと王冠の腐敗を受け止め、笑われても、疑われても、ただ黙って支えてきた。 けれど彼女は、光の似合う聖女候補の前で婚約を破棄される。 影なら、黙ってそこにいろ。 そう告げられた夜、セレスティアは王宮に鍵を置いて去った。 すると、王冠から黒い蜜がにじみ始める。 祝福の鐘は沈黙し、白百合は黒く萎れ、王宮は少しずつ歪んでいく。 彼女が担っていたものは、本当にただの陰気な儀礼だったのか。 王冠が求めていた影とは、いったい誰のものだったのか。 捨てられた花嫁の影は、どこへ伸びていくのだろう。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/06/21
  • 現在の作品捨てた花嫁の影で、王冠は腐る