あらすじ
「妃に幸せも、生き方も、全て貰ったんだよ。巫女さん」
王子《おうじ》という名で裏稼業の界隈で生きる少女。
彼女は大切な人生のパートナーである少女、妃《きさき》を失った。
鼠という名前で、同じ界隈を生きる拷問屋によって妃は無惨に殺されたのだ。
「幸せそうだから」などというくだらない理由で。
大切な人を失った抜け殻のような王子が1人で仕事をこなしているその帰り道、ひょんなことから運び屋を殺してしまう。
その運び屋の運んでいたものは……人間。
赤い瞳をした巫女《みこ》の少女だった。
巫女はその立場ゆえに狙われ、街に召集された殺し屋に狙われていた。
王子は、そんな巫女を内密に逃す手筈だった計画を知らずのうちに邪魔してしまったのだ。
「なんでこうなる……!」
ちょっとしたドジが大事を呼びこむ王子は、仕事を引き継いで巫女を守りながら殺し屋だらけのこの街からの脱出を目指す。
巫女に不信に思われ否定されるも、それでも優しい王子。
これは育った世界も失ったモノも違う2人が、お互いに理解を深めながら、空白だった人生に幸せを見つけるため、手を取り逃げるために駆けていくお話