あらすじ

黒猫族の次男・シンは、生まれながらの「不幸体質」持ちだ。 躓く、こぼす、壊す——日常のあらゆる場面で不運が降りかかり、「不吉だ」「疫病神だ」と疎まれ続けてきた。ついに幼馴染の婚約者にまで「側にいるのが怖い」と婚約破棄を告げられ、傷心のシンは深夜の石橋でひとり泣いていた。 そこへ現れたのは、狼族の王・ガルディアスだった。 「お前の涙、もらっていいか。触れた瞬間、長年の痛みが消えた」 問答無用で王宮へ連れ帰られたシンだったが、不幸体質は王宮でも絶好調。ソファの脚を折り、カーテンに絡まり、厨房を爆発させ、外交中の謁見の間に迷い込む——それでもガルは笑い飛ばし、堅物の侍従長は毎日様子を見に来て、無愛想な騎士団長は転ぶ前に手を出してくれた。 「不幸で迷惑ばかりの僕でいいんですか」 「俺にとっては世界一価値がある」 やがてシンは知る。自分の涙には、愛に飢え続けた末に宿った「癒しと守護の加護」があることを。そして——愛されるほどに、その力は大きくなっていくことを。 「お前がずっと泣いていたのは、ずっと愛に飢えていたからだよ」 政敵の魔の手が王宮に迫り、ガルが戦場へ向かった夜。シンは考えるより先に、前線へ飛び込んでいた。 「怒っているが——ありがとう」 不幸体質は、きっと一生治らない。 それでも——ここにいたい。 「ガルさんの番に、なります」 不幸な黒猫が、笑える場所を見つけるまでの——賑やかで甘くて少し泣ける溺愛ラブファンタジー。

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小説を読もう2026/06/21
  • 現在の作品婚約者に見捨てられた黒猫族の次男は、何故か狼族の王子に溺愛される 〜え!不幸体質の僕でいいんですか!〜