あらすじ

侯爵令嬢エルセは、幼い頃から婚約者である次期公爵ラインハルトを支え続けてきた。

社交界での根回し、商会との交渉、領地経営の補佐――。
不器用な彼に代わり、誰にも気づかれない場所で公爵家を支えてきたのは、いつだってエルセだった。

けれどラインハルトが最優先するのは、体の弱い幼なじみの男爵令嬢ミーナ。

「ミーナは家族同然なんだ」
「君は聡明なんだから理解してくれるだろう?」

その言葉を何度も聞かされるうちに、エルセの心は少しずつ冷えていった。

そして十八歳の誕生会の日。
主役であるはずの自分を置き去りにし、ラインハルトはまたミーナのもとへ駆け出していく。

――もう、十分です。

翌朝、エルセは婚約指輪と大量の書類を残し、静かに去った。

その後、公爵家では次々と問題が噴出。
商会は離れ、人材は流出し、社交界の評価も急落していく。

一方、新たな土地で能力を認められたエルセは、彼女を一人の人間として尊重してくれる侯爵アレクシスと出会う。

失って初めて気づいた後悔。
けれど、もう遅い。

これは「都合のいい婚約者」を辞めた令嬢が、本当の幸せと愛を手に入れる物語。

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アルファポリス
アルファポリス2026/06/20
  • 現在の作品【完結】そこまで幼なじみが大切なら、私は婚約者でなくて結構です