あらすじ
中学一年生の如月夢由は、平凡でごく普通の毎日を送る少女だった。彼女の将来の夢は魔法使い。しかし、それを誰にも言えずにいた。
しある夜、幼なじみの怜とともに学校で起きた不可解な事件を調べる中で、世界には魔法が本当にが存在することを知る。
実は怜は生まれながらの魔法使いだった。さらに彼から託された魔力のこもった宝石のブレスレットによって、夢由も一時的に魔法を扱えるようになる。幼い頃から憧れていた魔法の力を実際に使えることに胸を躍らせる夢由だったが、その喜びの裏で、学校では説明のつかない異変が次々と発生していた。
音楽室では楽譜が原因とされる怪事件が起こり、校庭の花壇では花々が突然枯死する。調査を進めた二人は、それらが偶然ではなく何者かの魔法によって引き起こされたものである可能性に辿り着く。夢由が魔法を用いて痕跡を探った結果、音楽室全体に巨大な魔法が仕掛けられていたことが判明する。それは怜のような一般の魔法使いには到底再現できない規模のものであり、二人は背後に並外れた力を持つ魔法使いの存在を確信する。
なぜ学校が狙われているのか。精霊たちに異変を起こしているのは誰なのか。そして、その目的とは何なのか。
普通の中学生だった夢由は、事件の真相を追ううちに魔法の世界へ深く足を踏み入れていく。慣れない力に戸惑い、失敗を繰り返しながらも、魔法と心を通わせていく。
やがて二人は、学校で起きている異変の裏に隠された大きな陰謀と対峙することになる。それは人間と魔法使い、そして精霊たちの世界を揺るがしかねない危機だった。夢由は憧れだった「魔法使い」に近づく中で、本当に守りたいものを見つけていく。
これは、平凡な少女が魔法と出会い、自分と向き合いながら成長し、潜む謎に挑む青春魔法ファンタジーである。