あらすじ
なろう読者の俺が悪役王子に転生したら、毎日胃が痛い件。
前世ではごく普通のサラリーマン。毎晩の楽しみはスマホ片手になろう小説を読むことだった。
そんな俺が目を覚ますと、自分が読んでいた小説の悪役王子・レオンに転生していた。
婚約者の名前を確認した瞬間、俺は呟いた。
「終わった」
原作の知識が正しければ、この王子は一年後の卒業パーティーで婚約者に対して公衆の面前で婚約破棄をする。そしてその後は追放→反乱に利用される→没落という、読者に「ざまあ」と笑われる末路が待っている。
だから決めた。絶対に婚約破棄しない。死にたくない。それだけだ。
ところが実際に会ってみた婚約者のエレノアは、想像をはるかに超えた人格者だった。公務は完璧、使用人からも慕われ、どんな状況でも品格を失わない。
「こんな人を捨てようとする原作のレオンは、一体何を考えていたんだ」
婚約維持に必死の俺の前に、次はなろう定番の平民ヒロイン・アリアが登場。しかしなぜか、会うつもりはないはずなのに廊下でぶつかる、図書館で鉢合わせる、庭園でまた遭遇する……。
「ホラーかよ」
偶然にしてはあまりにも出来すぎたこの状況。何かが、俺たちを引き合わせようとしていた。
さらに地下書庫で発見した謎の書には、あまりにも生々しい俺の破滅エンドが書かれていた。
なろう読者だった前世の知識を総動員して、自分の死亡フラグを叩き折るために奔走する転生コメディ、ここに開幕!