あらすじ
「リア、お前は家にいればよい」
元上司で財務長官の夫は、私を決して外の仕事に出そうとはしなかった。悪意ではない。ただ、古い価値観の持ち主なのだ。
しかし、それに従い家にいれば無能にも見えてくる。
「奥様には難しかろうと思いますので」
そんな風に侍女頭にすら侮られる。耐え難い有閑の日々だった。
そんな折、隣国に銀山が見つかった。銀の価値の変化、隣国の軍事的強化が懸念されるなか、対策に奔走していた夫が倒れた。
――これは、私の出番だ。
リア・ベラスケスは夫に代わり、国の危機に立ち向かう。それまでの屈辱を晴らすかのように。