あらすじ
――その日、神話は目を覚ました。
建国より千年。
女神の涙から生まれたと伝えられるフアル皇国には、代々王を選ぶ「選帝の石」が受け継がれてきた。
しかし、歴代にただ一人も存在しなかった。
初代国王と同じ石に選ばれた者など。
天真爛漫で、歌うことと冒険が大好きなお転婆姫、第二皇女エレノリア。
ある日、幼い弟アレクシオスとともに王城の禁じられた地下へ迷い込んだ彼女は、王家の秘匿庫で不思議な宝石と出会う。
その小さな出来事は、誰も知らないまま、千年続く神話を静かに動かし始めた。
これは、女神の祝福に翻弄されながらも、家族を愛し、人を愛し、明日を願い続けた少女の物語。
そして、もし明日もあなたがいてくれるなら――そんな、ささやかな願いを紡ぐ、神話と王家の物語。