あらすじ

婚約破棄を告げられた瞬間、伯爵令嬢エレナ・グランベルが見ていたのは、元婚約者の顔ではなく、退場口だった。 王宮舞踏会の中央で「冷たい女」と断じられ、公衆の面前で婚約破棄されたエレナ。だが彼女は泣くより先に、割れたグラス、止まりかけた楽団、怒鳴りそうな父、剣に手をかけた護衛を見ていた。 その冷静な判断に気づいたのは、王宮近衛隊長ルシアン。翌日届いたのは慰めの手紙ではなく、王宮儀典局・保安部からの臨時補佐の依頼だった。 「必要だから、お願いしています」 氷令嬢と噂されても、エレナは整える。席順、控室、楽団、近衛の半歩。 誰にも見えない仕事が、彼女の世界を前向きに変えていく。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/06/20
  • 現在の作品王宮儀典局・臨時補佐エレナ 〜婚約破棄より、退場口を数えます〜