あらすじ
平凡な高校生・九世奏(くぜ かなで)は、友人とテニスの約束に向かう途中、慌ただしく家を飛び出したはずだった。しかし、彼が辿り着いたのは危機に満ちた異世界だった。
剣術の才能も、強力な魔法も持たない。彼に残されたのは、古びたTシャツにランニングシューズ、そして異世界では何の価値もない日本円だけ。偏見と殺意が渦巻く冒険者ギルドで異端者として扱われた奏は、ある王女の惨死事件の濡れ衣を着せられ、無残にも首を斬られてしまう。
だが、死は終わりではなかった。
目を覚ますと、そこはギルドに辿り着いたあの瞬間だった。自身が「死のループ」に陥ったことを悟った奏。少女王女の運命を変え、この悪意ある世界で生き残るため、彼は記憶という唯一の武器を手に、抗いがたい時間との戦いに挑む。
「何度やり直すことになっても、君だけは必ず守り抜いてみせる。」