あらすじ
連邦軍の若き士官アルヴィンは、極秘任務の最中に上官の罠に嵌められ、死地の最深部で見捨てられた。
絶望的な包囲網の中、生き残るため、彼は遺跡に眠っていた「規格外のロストテクノロジー」を自らの右腕へ強制インストールする。
致死的な激痛と引き換えに、極悪な超演算能力を手に入れた。だが、奇跡の生還を果たした彼を待っていたのは、最果ての境界星区への左遷だった。
与えられたのは、五十年前の規格遅れのポンコツ駆逐艦。補給も予算も届かない劣悪な環境下でつぶやく。
「補給も予算も来ない辺境で、生き残る方法は一つだ。――敵から、奪う」
アルの異常な戦術予測と、曲者揃いの部下たちの神業。彼らは敵艦から最新鋭のパーツを引きずり出し、自船を凶悪な継ぎ接ぎのキメラ艦へと魔改造していく。
奇跡の魔法なんてない。あるのはラジエーターと化す肉体の熱暴走と、泥臭い物理的なスクラップ&ビルドだけだ。
これは、最弱のボロ船と左遷部隊が、銀河の盤面を理不尽に喰らい尽くすまでの狂気の記録。