あらすじ
人類が絶滅した地球。
ただ一人コールドスリープから目覚めた少女・ニーナは、緑に覆われた新世界で生きることを決意する。
そこで彼女が出会ったのは、人の姿をした奇妙な植物。
言葉も意思も持たないその存在に、ニーナは名前を与え、「ベアトリーチェ」と呼んだ。
やがて芽生える友情。
やがて訪れる対話。
そして、やがて訪れる別れ。
人としての寿命を迎えるニーナと、永く生きる存在であるベアトリーチェ。
交わることのない時間の中で、それでも二人は共に生き、世界を見た。
───希望とは何か。
───生きる意味はどこにあるのか。
少女が遺したものは、世界ではなく、ただ一つの「心」だった。
これは、終わった人類と、始まった生命が紡ぐ、静かで、確かな“希望”の物語。