あらすじ

軍学校で優秀な成績を収めた若き戦術士セイル・クロウヴィスは、初陣で三名の兵を死なせた。 作戦は正しかった。 地形も、敵の進路も、撤退経路も読んでいた。 だが彼の作戦書には、兵士の恐怖も、疲労も、命令通りに動けない弱さも入っていなかった。 「机上の空論家」と呼ばれたセイルは、辺境の第七砦へ左遷される。 そこにいたのは、命令を聞かない剣士、逃げ癖のある弓兵、味方を巻き込みかけた魔術師、片腕の老兵。 そして、真面目な作戦会議でなぜか謎の小動物を描き始める副官リィゼ。 まともに動かない部隊。 勝てるはずのない戦場。 時々、意味の分からない副官。 けれどセイルは、彼らの欠点を観察し、記録し、作戦に組み込んでいく。 これは、失敗した戦術士が、兵士を駒ではなく人間として見つめ直し、勝てない部隊を勝たせるまでの物語。

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カクヨム
カクヨム2026/06/20
  • 現在の作品机上の空論と呼ばれた戦術士、辺境の弱小部隊を勝たせる