あらすじ

魔法が、ゆっくりと消えていく帝都ルクリア。 衰退する魔導書修繕の地下工房に、ひとりの少女が訪れる。手には、塩の匂いのする一冊の日記。差出人は、三十年前に姿を消した、彼女の祖父――。 四年前、師匠の最期の一冊を救えなかった青年ノアは、もう、自分の手を信じられずにいた。だが、少女ミラの持ち込んだ日記には、海でしか読めない塩水の暗号と、まだ誰も知らない祖父の願いが、綴られていた。 「直すというのは、祈りを、未来へ送ることだ」 消えゆく魔法の最後の時代に、寡黙な修繕師と、声をなくした少女が、三百年前の一冊をめぐる、静かな文献学の旅に出る。 これは、失われていくものを、もう一度、誰かの手に戻すための物語。

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カクヨム
カクヨム2026/06/20
  • 現在の作品魔導書修繕師ノアと、祖父の日記を持った少女 ~滅びゆく帝都の、最後の文献学事件簿~