あらすじ

絵を描いていた頃、僕は言葉にならないものを、言葉にしないまま外へ出すことができていた。 それで現実が変わるわけではない。 苦しさの正体がわかるわけでもない。 それでも、自分の中にあったものが外でひとつの形になったという感覚があり、それだけで少し自分を保てていた。 けれど、アラフォーに入ってから、絵だけでは満足できなくなった。 絵のあとに残ってしまうものを、別の形で外へ出したくて、たまたま文章に出会った。 最初は、書くことで楽になった。 だが、文章は絵とは違っていた。 言葉にすることで、自分が何に引っかかっていたのかが見えてしまう。 見えてしまうと、もう知らなかった頃には戻れない。 絵で自分を保っていた人間が、文章の力を知って戻れなくなっていく話。

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カクヨム
カクヨム2026/06/20
  • 現在の作品【エッセイ】絵は僕を保ち、文章は僕を戻れなくした