あらすじ
母が亡くなって、三年。
会社員の佐藤大輔は、仕事に追われる日々の中で少しずつ前を向いているつもりだった。
けれど本当は違った。
最後に会えなかった後悔も、
「ありがとう」と伝えられなかった悔しさも、
胸の奥に置き去りにしたまま生きていた。
そんなある雨の夜。
大輔のスマートフォンに、一通のLINEが届く。
差出人は――亡くなったはずの母。
『元気にしてる?』
それは母が生前、いつも最初に口にしていた言葉だった。
あり得ないメッセージをきっかけに、
大輔は母との思い出、父との距離、
そして自分自身の後悔と向き合うことになる。
これは、もう会えない人への想いと、
それでも前を向いて生きていこうとする人たちの物語。
大切な人を失ったことのあるすべての人へ贈る、
再生と家族の長編ヒューマンドラマ。