あらすじ
建築設計の天才、公爵令嬢ルクレツィアは実利を解さぬ王太子ロデリックから傲慢と断じられ婚約を破棄される。
追放先として選んだのは価値なしとされた鉱山跡地。
最新工法と新素材を試す最高の実験場。
ルクレツィアが耐震・断熱に優れた理想の街を築き、新都として繁栄させる一方で聖女シエラの非現実的な啓示に頼った王都は崩壊の一途をたどる。
粗悪な建築、インフラの麻痺、未曾有の大寒波が襲ったとき王都の虚飾は剥げ落ち、ロデリックたちは民衆に追われる。
全てを失い、ルクレツィアの築いた光り輝く新都の門前まで辿り着いたロデリックが見たのは自分たちが立ち入ることすら許されない、技術と信頼に守られた建築の女王の王国だった。