あらすじ

最弱スキル《一滴》と笑われた追放管理官が、未読・未返信・ご確認くださいだらけの黒塔に最初の穴を開ける話。 《火力:一滴》 《副作用:本人の胃が痛くなる》 《備考:濡れる》 若き管理官レオン・アステリアに与えられた具現異能は、王国中の官吏たちに笑われるほど弱いものだった。 才能はある。 だが、判断が遅い。 案件を抱え込む。 封書を開けられない。 構想書の表紙だけは美しいのに、二枚目はいつも白紙。 第一管理官の座を追われたレオンが送られたのは、王国中の「あとでやる」が積み重なって生まれた災厄、未済の黒塔。 そこでは、未読、未返信、確認中、至急、ご確認ください、先日の件ですが―― 見なかった現実そのものが、濡れた封書となって襲いかかってくる。 これは、最弱スキルで世界を一撃で救う話ではありません。 自分の一文が誰かの生活を動かす怖さを知った男が、それでももう一度、今日の一通を開ける物語です。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/06/19
  • 現在の作品レインドロップ・ドリル