あらすじ
「もし、運命が分かっていたとしても、私はまた、あなたを選んだだろうか」
高校生の夢(ゆめ)にとって、雅(みやび)はかけがえのない親友であり、共に笑い、共に泣いてきた存在だった。
しかし、雅に告げられたのは、残酷な病という名の終わり。
夢は、雅の兄である凛太郎(りんたろう)への密かな恋心を抱えながらも、雅の病と、そして彼女が遺す言葉と向き合うことになる。
「夢、私の分まで、幸せになって」
大親友の願いは、呪いにも似た愛おしい鎖となって夢を縛り、そして導いていく。
雅が残した温かな嘘と、凛太郎が隠し続けていた切実な想い。
四人で過ごした何気ない日常の裏側で、彼らは一体どんな未来を紡ごうとしていたのか。
閉ざされた病室、繰り返される再会、そして永遠の別れ。
残酷な運命の糸を手繰り寄せ、彼らがたどり着いた「本当の幸せ」とは。
青春の終わりの先にある、あまりにも純粋で、あまりにも儚い愛の物語。